色に関する高度な機能を使用する : モニターが表示する色とプリンターが印刷する色の違いを理解する
 
モニターが表示する色とプリンターが印刷する色の違いを理解する
コンピューターのモニター上で表示された色と印刷された色が異なるということはしばしば起こり得る現象です。特定の色を一致させようとするとき、この違いを克服することは一種の挑戦だと言えます。
表示される色は、モニターの機種や個体差によっても異なる場合があります。
たとえば、入力用機器 (スキャナやカメラなど) の色の範囲 (色空間とも言います)
モニターのメーカー、生産されてから経過した時間
モニターの明るさとコントラストの設定など
画像を印刷すると、色に影響を及ぼすその他の要因が出てきます。
たとえば、印刷用紙の品質や吸収特性
プリンターの色の範囲
モニターの RGB 値からプリンターのインクの CMYK 値への変換など
モニターとプリンターとでは、色というものに対するアプローチが異なるので、これらの機器の間で色を変換することも 1 つの挑戦です。モニターは光を発光して色を表示するので、加算的な色を使用していると言えます。つまり、すべての基本色を混ぜ合わせると白色になります。逆に、モニターを一切発光しないようにすると黒色になります。プリンターはインクを用いて色を表示するので、減算的な色を使用していると言えます。インクを一切使用しようないようにすると白色になって、すべてのプリンターの色を混ぜ合わせると黒色になります。その結果、モニターとプリンターの色再現範囲に違いが生じることになります。モニターとプリンターは大部分の色を共有していますが、モニターに表示できてプリンターに印刷できない色とプリンターに印刷できてモニターに表示できない色が存在します。
モニターやプリンターによる色の生成に関連するすべての要素を説明しました。次にその方法を示します。
数か月に一度、モニターの調整を行います。
実際に使用するモニターとプリンターの色の違いをよく理解することによって、必要に応じて画像を調整することができるようになります。複数の写真や画像を印刷して、画面上の表示と比較することで、調整します。たとえば、プリンターによる印刷色がモニターに表示される色より必ず暗くなる傾向があるとします。その場合は、必要なだけ画像の明度を修正します。
Windows の色の管理を使用できます。これは、機器間での色の差異を減らして、より正確な結果を得るために有効な機能です。