タスクを自動化する : スクリプトを記録/保存する
 
スクリプトを記録/保存する
スクリプトは数多くの手順を伴う作業で特に役立ちます。Corel PaintShop Pro で実行できる操作のほとんどはスクリプト化できますが、次のガイドラインに注意してください。
ユーザー インターフェイスのカスタマイズ、CMYK プロファイルの作成/編集、[編集] タブ外の操作、印刷レイアウト内の操作、グラデーションの作成はスクリプト化できません。
ツールバー、パレット、ウィンドウのフローティング、ドッキング、整列はスクリプト化できません。
[マテリアル] パレットと [ミキサー] パレットの操作、および [ツール オプション] パレットの選択をスクリプト化することはできますが、それらを記録することはできません。これらの操作をスクリプト化するには、テキスト エディターを使用する必要があります。
スクリプトをサポートしているプラグインに限り、スクリプト化できます。
上記の制限以外の Corel PaintShop Pro での大半の操作はスクリプトで処理できます。
スクリプトの記録を始める前に、記録する特定の操作を書き留める習慣をつけましょう。可能な限り効率的に操作することが理想です。
制限付きスクリプトと信頼できるスクリプト
Corel PaintShop Pro のスクリプトは、Python プログラム言語で作成されていますが、残念ながら悪意のあるスクリプトの作成や実行に利用されてしまう可能性もあります。このような潜在的な危険性に対処するため、Corel PaintShop Pro には、インストール時に 2 つの場所に自動的に作成される 2 つのフォルダーが用意されており、各フォルダーに、別モードのスクリプト ファイルが含まれています。フォルダーは以下のとおりです。
[制限付きスクリプト] ― 信頼済みフォルダーに存在しないスクリプトを含みます。
[信頼できるスクリプト] ― すべての信頼されたスクリプトを含みます。
これらのフォルダーは、次のパスにあります。
32 ビット — X:\Program Files (x86)\Corel\Corel PaintShop Pro 2018\Languages\[言語コード](「X」はCorel PaintShop Pro をインストールしたドライブを示しています)
64 ビット — X:\Program Files\Corel\Corel PaintShop Pro 2018 (64-bit)\Languages\[言語コード]
ユーザー フォルダーの ...Documents\Corel PaintShop Pro\20.0
スクリプトを初めて作成して保存するときは、...Documents\Corel PaintShop Pro\20.0 の適切なパスがスクリプトの保存先として示されます。次回からは、保存先として、最後に使用したフォルダーが示されます。
アプリケーションがスクリプトを検索するときに、制限付きスクリプトが信頼済みスクリプトの前に検索されます。
制限付きスクリプトに関する考慮事項を示します。
スクリプトが設定されていないパスから実行されると、制限付きスクリプトとして扱われます。
パスが制限付きと信頼済みの両方の一覧にある場合は、制限付きスクリプトとして扱われます。
基本的にスクリプトである、設定、[マテリアル] パレットのサンプル、印刷レイアウトのテンプレートは、制限付きスクリプトとして扱われます。
制限付きスクリプトで使用できないコマンド
いくつかのコマンドは、[制限付きスクリプト] フォルダーに格納されたスクリプトからは実行できません。以下の表にそれらのコマンドの一部を示します。これらのコマンドを含むスクリプトを実行する場合は、[信頼できるスクリプト] フォルダーにスクリプトを移動する必要があります。
 
コマンド
メニューの場所
FileSave
[ファイル] > [保存]
FileSaveAs
[ファイル] > [名前を付けて保存]
FileSaveCopyAs
[ファイル] > [コピーに名前を付けて保存]
GIFExport
[ファイル] > [エクスポート] > [GIF イメージのオプティマイザー]
PNGExport
[ファイル] > [エクスポート] > [PNG イメージのオプティマイザー]
JPEGExport
[ファイル] > [エクスポート] > [JPEG イメージのオプティマイザー]
FileLocations
[ファイル] > [環境設定] > [ファイルの場所]
FileClose
[ファイル] > [閉じる]
FileCloseAll
[ファイル] > [すべて閉じる]
FileSend
[ファイル] > [送信]
BatchConvert
[ファイル] > [一括処理] > [実行]
BatchRename
[ファイル] > [一括処理] > [名前の変更]
Mapper
[ファイル] > [エクスポート] >
[イメージ マップ]
Slicer
[ファイル] > [エクスポート] >
[イメージ スライス]
FileExit
[ファイル] > [終了]
スクリプトを記録/保存するには
編集ワークスペース 
1 [スクリプト記録の開始] ボタンをクリックします。
2 スクリプトを構成する操作を実行します。
3 [スクリプト記録の保存] ボタンをクリックします。
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスが表示されます。
4 スクリプトを保存するフォルダーを選択します。
5 スクリプトの名前を入力して、[保存] ボタンをクリックします。
 
その他の可能な操作
 
スクリプトから元に戻したコマンドを除去する
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[元に戻したコマンドの除去] チェック ボックスをチェックします。
スクリプト内のツールによる操作で使用された [マテリアル] パレットの設定を保存する
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[マテリアルの保存] チェック ボックスをチェックします。このチェック ボックスのチェックを外した場合、スクリプト実行時には、スクリプトが記録されたときに使用されたマテリアルではなく、現在のマテリアルが指定されたツールで使用されます。このオプションは、ダイアログ ボックスのマテリアルの設定を使用して記録された操作ではなく、ツールを使用して記録された操作にのみ適用されます。
記録中に動的ダイアログ ボックスを所定の位置に表示する
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[ダイアログの位置の保存] チェック ボックスをチェックします。スクリプトを他のユーザーと共有する場合は、このオプションの使用を控える必要があります。このチェック ボックスを有効にすると、ダイアログ ボックスの位置が記録されるのに加えて、前後のプレビュー エリアの表示/非表示、ダイアログ ボックスの最大化の有無、[画像のプレビュー] チェック ボックスのオン/オフも記録されます。これらの設定はスクリプトの他のユーザーに任せることができます。
スクリプトに説明を追加する
[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[説明] をクリックし、[作成者][著作権][説明] ボックスに情報を入力します。入力した情報は、スクリプトを編集する際に表示されます。