色に関する高度な機能を使用する : 減色方式を理解する
 
減色方式を理解する
画像を減色する際には、減色方式を選択する必要があります。選択した色数によって、2 種類または 3 種類のオプションを使用することができます。
[近似色] — 各ピクセルの色を、新しく生成されるパレットの中で RGB 値が元の色に最も近い色に置き換えます。この方式では、ディザリングされていないコントラストの高い画像が生成されます。この方式は、シンプルな画像のほとんどに向いています。
[誤差拡散法] — 近似色方式と似た方式ですが、各ピクセルの元の色と置き換える色との誤差を周囲のピクセルに拡散します。拡散された誤差が次のピクセルに加算されてから、最も近い色が選択されます。この処理を画像のすべてのピクセルについて行います。この方式で生成された画像は自然な見え方になるので、写真や複雑なイラストなどを減色するのに最適です。誤差拡散法を使用する場合は、[Floyd-Steinberg]、[Burkes]、[Stucki] のいずれかのオプションを選択します。これらは、ディザリング パターンを決定するアルゴリズムです。
[パターン] — 隣接する 2 つのピクセルの色から 3 つ目の色があるかのような錯覚を与えるように調整して、ピクセルを混ぜ合わせて元のパレットに基づいたパターンを生成します。この方式を使用すると、画像が実際の数より多くの色を含んでいるかのように見せることができます。この方式で生成された画像は平行線模様やドットで構成されているような感じになり、はっきりと明るい領域と暗い領域が生じがちです。
画像の減色では、減色方式やパレット オプションの元になる数学的アルゴリズムのことを必要以上に気にする必要はありません。まずは既定の設定から始めることをお勧めします。結果に問題がない場合、必要に応じてその他の組み合わせの設定値を試してみます。適切なオプションを探し出すには、経験が必要です。