一定ビット レート/可変ビット レート
ほとんどのオーディオ エンコーダーは、一般的に人間の耳では聞き取ることができない音を削除することによって、高レベルの圧縮を行います。ファイルを圧縮すればするほど、エンコーダーはより多くのオーディオ データを削除します。一定のレベルを超えると、誰にでも品質の低下が分かるようになります。
作成するオーディオ ファイルのオーディオの品質は、種類 と 品質 ドロップダウン リスト（リッピング オプション ダイアログ）で設定します。詳細については、 リッピング オプション を参照してください。
[種類] と [品質] ドロップダウン リストを使用して、オーディオ ファイルのビット レートを設定します。
ファイルのタイプに応じて、次の 2 種類のフォーマットの品質レベルから選択できます。一定ビット レート (MP3) と可変ビット レート (MP3 VBR) です。ビットレートとは、エンコーダーからのデータフローを 1 秒あたりのキロビット (Kbps) で表したものです。一般的にビットレートが高くなると、圧縮は低くなって品質は高くなり、ファイルのサイズが大きくなります。
以下の表に可変ビット レートと一定ビット レートの相違点を示します。
一定ビット レート (MP3) | 可変ビット レート(MP3 VBR) | |
|---|---|---|
基本 | n ビット レートは、レコーディングの開始から終わりまで変わらない。 | n ビットレートはレコーディングの複雑な個所で自動的に高く調整される（圧縮が低くなる）。ビット レートは複雑でない個所では低く調整される（圧縮が高くなる）。 |
利点 | n ファイルのサイズを簡単に予測できる。 n 一定ビット レートでレコーディングされたファイルの方がより多くの機器およびメディア プレーヤーで再生できる。 | n レコーディング品質は常時一定している。 n 一般的にファイルのサイズは一定ビット レートと比較すると小さい。 |
欠点 | n 複雑な箇所になるとレコーディング品質が劣化する。 n 一般的にファイルのサイズが可変ビット レートと比較すると大きい。 | n ファイルのサイズを予測することが難しく、複雑なレコーディングではサイズが大きくなる。 n 可変ビット レートでレコーディングされたファイルを再生できる機器やメディア プレーヤーは限られている。 |
使用可能な MP3 オプション。可変ビット レートの Kbps の値は概算です（その他のフォーマットのオプションはこれとは異なります）。 | n 320 Kbps n 256 Kbps n 192 Kbps n 128 Kbps n 96 Kbps | n 320 Kbps n 256 Kbps n 192 Kbps n 128 Kbps n 96 Kbps |