SmartClone を使ったリタッチおよびデザイン
SmartClone は、コンテンツに応じたクローン ツールで、選択したソース画像を新しい背景にブレンドさせることができます。クローン ブラシと同様に、SmartClone はリタッチ（不要な領域を覆い隠す）に使用できますが、シンプルなコラージュ イメージやテクスチャ効果を生み出すこともできます。
リタッチする：SmartClone のオリジナル モードを使って、クリック数回で一時的にタトゥーを除去できます。
コピーする：白鳥（左側）を SmartClone イメージとして保存した後、サイズを変更し、SmartClone ツールを使って、シーン（右側）内の元の白鳥の隣にワンクリックで配置。
コラージュ：SmartClone のレオパードのイメージソースを適用するときに、女性の顔に選択ツールを使用すると精確に仕上がります。
ブレンド モードを使って、新しい背景にソース画像の選択範囲をどのようにブレンドさせるかを選択することができます。
• 元画像 — 元のソース画像の色をほとんど維持したまま、ソース画像の選択範囲を新規指定先にブレンドします。
• ブレンド — ソース画像の色と指定先の色の両方をマージさせて、ソース画像の選択範囲を新規指定先にブレンドします。
• 白黒 — ソース画像の選択範囲の彩度を下げて、指定先の色に影響が及ばないようにします。このオプションは、どんなクローン テクスチャにも使用することができます。
異なるモードを試してみて、作品の仕上げに最も適したオプションを見つけましょう。
SmartClone イメージでサイズや回転を調整
ソース画像の選択範囲を SmartClone イメージとして保存すると、このソース画像のサイズや回転を変更して保存することができ、後で再利用もきます。SmartClone のイメージは、[ツールオプション] パレットのドロップリストからアクセスできるライブラリに保存されます（ブラシまたはピクチャ チューブのライブラリと似ています）。
SmartClone の上手な使い方
• 選択範囲のエッジ: SmartClone でソース画像の選択範囲を決定する際は（すぐに使用、または SmartClone ライブラリに保存するため）、選択範囲のマーキーは選択する領域のエッジ内にとどめるのが最適です。色が均一になればなるほど、より自然な仕上がりが得られます。
• 色の一貫性：シームレスな仕上がりのクローンを作成するには、カラーパレットが同じソース画像と指定先を選択します。クリエイティブにしたい場合は、さまざまな色の背景でブレンド モードを使ってみると、ユニークな効果が楽しめます。
• レイヤーと選択範囲を使用する：SmartClone 用にレイヤを複製、そして/または SmartClone 画像を適用したい領域に選択範囲（選択ツールで）を適用することで、最後の仕上げをよりよくコントロールすることができます。レイヤーを使用することで、SmartClone の一部を消去したり、全レイヤーの透明度を調整したりできます。
SmartClone ツールを使用するには1 [ツール] ツールバーの [クローン ブラシ] フライアウトから [SmartClone] ツール を選択します。
2 以下のいずれかを実行します。
• 現在の画像からソース画像の範囲を選択するには、[ツール オプション] パレットから [選択の種類] を、[楕円]、[矩形]、[フリーハンド] から選択します。ソース画像として選択したい領域の周りをドラッグします。
画像に複数のレイヤーがある場合、ソース画像のエリアを定義する前に、[レイヤー] パレットでレイヤーの名前をクリックします。
• ライブラリから SmartClone 画像を選択するには、[ツール オプション] パレットで SmartClone ドロップリストをクリックし、画像を選択します。SmartClone 画像は、適用する前に [サイズ] や [回転] を調整することができます。
3 [ツール オプション] パレットで、[モード] を、[元画像]、[ブレンド]、[白黒] から選択します。
4 ドキュメント ウィンドウでクリックして、開いている画像（ラスター）に SmartClone ソース画像を適用します。
さまざまなブレンド モードを元に戻す/やり直すなどして試すことができます。
ソース画像の選択範囲を SmartClone ライブラリに保存するには1 [ツール] ツールバーの [クローン ブラシ] フライアウトから [SmartClone] ツール を選択します。
2 [ツール オプション] パレットから [選択の種類] を、[楕円]、[矩形]、[フリーハンド] から選択します。
3 ソース画像として選択したい領域の周りをドラッグします。
画像に複数のレイヤーがある場合、ソース画像のエリアを定義する前に、[レイヤー] パレットでレイヤーの名前をクリックします。
4 [ツール オプション] パレットで、[SmartClone] ドロップリストをクリックし、[選択範囲から SmartClone 画像を作成] ボタン をクリックします。
5 [SmartClone を作成] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスに名前を入力し、オプション フィールドに必要事項を入力し、[OK] をクリックします。
ソース画像の選択範囲が、SmartClone ライブラリに画像として保存されます。