色に関する高度な機能を使用する : 画像のパレットを操作する
 
画像のパレットを操作する
画像のパレットとは、画像で使用されている色の集まりのことで、画家が用いる絵の具のパレットに似ています。画像のパレットは、モニターに表示可能なすべての色から取り出した一部の色のセットです。すべての画像がパレットを含んでいるわけではありません。16 色から 256 色までの画像のみが含まれ、それを微調整および編集することができます。
画像のパレットには、コンピューターが表示できるすべての色を格納することができるので、True Color (24 ビット) の画像にはパレットは含まれていません。そのような画像に対してパレットを読み込むことによって、256 色 (8 ビット) に減色することができます。パレットを読み込むと、減色された画像に含まれる色を制御できる点を除いて、減色するのと同じ結果になります。色数の詳細については、色数を理解するを参照してください。
自分でパレットを作成して保存することもできます。Corel PaintShop Pro のプログラムがインストールされているフォルダーの「パレット」フォルダーに、あらかじめ用意されている画像パレットが入っています。パレットを保存する際、他の画像に読み込むことができます。これにより、複数の画像間で簡単に色を統一することができます。また、さまざまな色の変更を行った後に、パレットのバックアップ コピーを作成する場合も、パレットを保存すると便利です。
現在の画像以外にパレットを使用しない場合、パレット カラーは画像とともに保存されるため、個別のファイルでパレットを保存する必要はありません。
グレースケール画像のパレットを編集する
グレースケール画像でカラー パレット編集する場合、8 ビットのインデックス付きカラー画像への変更を求めるメッセージが表示されます。これにより、グレースケール画像に色を追加することができます。
Web セーフ カラーパレットを使用する
Corel PaintShop Pro には、Web セーフ パレット、256 色パレット、セーフティ パレットが含まれています。このパレットが適用された画像は、ほとんどのコンピューター モニターで色の不正表示を出さずに表示することができます。このパレットを画像に適用するには、3 とおりの方法があります。
画像のパレットをセーフティ パレットに交換します。True Color (24 ビット) の画像に対してこの作業を行うと、すべてのレイヤーが結合されて 256 色 (8 ビット) に減色されてしまうので、使用できるコマンドが制限されてしまいます。
画像を 256 色に減色します。その際、[標準/Web セーフ パレット] オプションを選択します。画像を減色するとすべてのレイヤーが結合され、の一部のコマンドが使用できなくなります。
画像を True Color (24 ビット) のモードで編集して (「PspImage」ファイル形式で保存しておきます)、次に、[GIF イメージ] のエクスポートまたは [PNG イメージ] のエクスポートを使用して、その画像をエクスポートします。これらの機能を使用すると、既定で Web セーフ パレットによる色数の変更が行われるようになっています。この方法では、元の「PspImage」ファイルの色数を変更したり、レイヤーを結合することはないので、この方法でセーフティ パレットを適用することをお勧めします。最適化した画像の保存方法の詳細については、Web 用に画像を保存するを参照してください。
透過色を設定する
パレット画像 (256 色以下の画像) は、透過の背景をサポートしていませんが、Web ページによる表示では、画像の一部を透過にすることはめずらしいことではありません。たとえば、丸いロゴマークの外側に Web ページの背景を表示するケースなどです。
大部分の Web ブラウザは、画像の中の 1 色を表示しないようにすることで、その色の部分を効率よく透過させる機能に対応しています。Corel PaintShop Pro では、透過色にする方法が 2 種類あります。
画像のパレットに含まれる色のいずれかを透過色に設定します。背景色を透過色にしたり、画像内のいずれかの色を透過色にすることができます。透過色を設定するには、その画像に含まれるレイヤーが 1 つだけで、パレットが使用されている必要があります。つまり、その画像の色数が 256 色 (8 ビット) 以下でなければならないということです。
画像を True Color (24 ビット) のモードで編集して (「PspImage」ファイル形式で保存しておきます)、次に、[GIF イメージ] のエクスポートまたは [PNG イメージ] のエクスポートを使用して、その画像をエクスポートします。これらの機能を使用して透過色を設定することができます。この方法では、元の「PspImage」ファイルの色数を変更したり、レイヤーを結合することはないので、この方法でセーフティ パレットを適用することをお勧めします。最適化した画像の保存方法の詳細については、Web 用に画像を保存するを参照してください。
16 色または 256 色の画像のパレットを編集するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [パレット] > [パレットの編集] を選択します。
このコマンドは、True Color (24 ビット) の画像に対しては使用できません。
2 次の表の作業を行って、[OK] をクリックします。
 
目的
操作方法
色の並び順を変更する
[並び順] ドロップリストからオプションを選択します。
カラーを置換する
色をダブルクリックし、[カラー] ページで色を選択し、[OK] をクリックします。
パレットを元の色に戻す
[パレットの編集] ダイアログ ボックスで [保存されている状態に戻す] をクリックします。
画像のパレットを保存するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [パレット] > [パレットの保存] を選択します。
[パレットの保存] ダイアログ ボックスが表示されます。
2 パレットの名前を [ファイル名] ボックスに入力します。
3 [パスの設定] をクリックします。
[ファイルの場所] ダイアログ ボックスが表示されます。
4 [パレット フォルダー] グループ ボックスで、パレットを保存するフォルダーを選択します。
Corel PaintShop Pro のプログラムがインストールされたフォルダー内にある [パレット] フォルダーにパレットを保存すれば、あらかじめ用意されているパレットとしてアクセスできます。
5 [OK] をクリックします。
6 [パレットの保存形式] グループ ボックスで、パレット形式のオプションを選択します。
[PSP パレット] — 既定のパレット形式です。
[Microsoft パレット] — 他のアプリケーションで使用されるパレット形式です。
7 [保存] をクリックします。
Corel PaintShop Proでは、ファイルを保存すると、自動的に「.PspPalette」の拡張子が付加されます。
画像のパレットを交換するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [パレット] > [パレットの交換] を選択します。
[パレットの交換] ダイアログ ボックスが表示されます。
2 [パレット] ドロップリストから、[ファイルの場所] ボタンをクリックします。
[ファイルの場所] ダイアログ ボックスが表示されます。
3 交換するパレットが入っているフォルダーを選択します。
Corel PaintShop Pro のプログラムがインストールされているフォルダーの「パレット」フォルダーに、あらかじめ用意されている画像パレットが入っています。
4 [OK] をクリックします。
5 [パレットの適用方式] グループ ボックス内で、次のオプションのいずれかを選択します。
[近似色] — 画像に使用されているそれぞれの色をパレット内の最も近い色に変更する方式です。
[誤差拡散ディザリング] — できる限り画像の見た目を保てるように、パレットに入っていない色をディザリングする方式です。ディザリングとは、パレットにない色のピクセルに隣接するピクセルの色を組み合わせて、その色を表現する処理のことです。
[インデックスを保持する] — パレット内の色と画像内の色に、順次インデックス番号を割り当てます。画像内の色をパレット内の同じ番号の色に変更します。
6 [ロード] をクリックします。
そのパレットがロードされて画像の色が更新されます。
パレットを交換した後、その結果が満足いくものでなかったら、Ctrl + Z を押して、画像を初期状態に戻すことができます。
Web セーフ カラーパレットに交換するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [パレット] > [パレットの交換] を選択します。
[パレットの交換] ダイアログ ボックスが表示されます。
2 [パレット] ドロップリストから、[ファイルの場所] ボタンをクリックします。
[ファイルの場所] ダイアログ ボックスが表示されます。
3 Corel PaintShop Pro のプログラムがインストールされたフォルダーの「パレット」フォルダーに移動し、[セーフティ] パレットを選択します。
4 [パレットの適用方式] グループ ボックス内で、次のオプションのいずれかを選択します。
[近似色] — 画像に使用されているそれぞれの色をパレット内の最も近い色に変更する方式です。
[誤差拡散ディザリング] — できる限り画像の見た目を保てるように、パレットに入っていない色をディザリングする方式です。ディザリングとは、パレットにない色のピクセルに隣接するピクセルの色を組み合わせて、その色を表現する処理のことです。
[インデックスを保持する] - パレット内の色と画像内の色に、順次インデックス番号を割り当てて、画像内の色をパレット内の同じ番号に変更します。True Color (24 ビット) の画像に対しては、この方式を使用することはできません。
5 [ロード] をクリックします。
透過色を設定するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [パレット] > [透過色の設定] を選択します。
減色してレイヤーを結合するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい] をクリックして先に進んで、減色方式を選択します。
2 [透過色の設定] ダイアログ ボックスで、次のオプションのいずれかを選択します。
[現在の背景色を透過に設定する] — 背景色を透過色にします。
[次のパレット インデックスを透過に設定する] — 透過色になるように指定します。画像内のいずれかの色をクリックするか、カラー ボックスをクリックして現在のカラー ピッカーで色を選択します。
画像の透過を表示するには、[プレビュー] をクリックします。
3 [OK] をクリックします。
選択した色が透明になりますが、その色は、非表示にするまでは表示されます。
透過色のピクセルを表示または非表示にするには
編集ワークスペース 
[画像] > [パレット] > [透過表示] を選択します。