色に関する高度な機能を使用する : 画像を減色する
 
画像を減色する
パソコン画面で閲覧することを前提とした画像を作成する場合、ファイル サイズを小さくし、あらゆるモニターで適切に表示することができるように、画像を減色した方がよい場合があります。
色数を減らす前に、次のことに注意してください。
Corel PaintShop Pro の効果および補正コマンドの大部分は、True Color (24 ビット) の画像またはグレースケールの画像に対してのみ使用することができます。
減色すると、Corel PaintShop Pro では、まず画像レイヤーが結合され、すべてのレイヤーのデータが結合されます。ただし、ベクター レイヤーは色数に関係なく画像に追加できます。
Web 用の画像を作成するのであれば、True Color (24 ビット) の画像を PspImage のファイル形式で保存することをお勧めします。画像を編集した後は、色数を減らして、[GIF イメージ] のエクスポート、[JPEG イメージ] のエクスポート、[PNG イメージ] のエクスポートを使用して、画像をエクスポートして Web に載せる準備をすることができます。
現在の画像の色数によって、選択できる色数が変わってきます。減色できるすべての色数は次のとおりです。
2 色(1 ビット)
画像の色数を減らして 2 色にすることで、モノクロ画像を作成することができます。たとえば、画像が既にモノクロならば、色数を 2 色に変えることによって、ファイル サイズを減らすことができます。
16 色(4 ビット)
画像にあまり多くの色が含まれてない場合、色数を 16 色 (4 ビット) に減らすことができます。この色数は、Web ページの素材のようにシンプルで、すばやく読み込まれる必要がある画像を作成するのに有効です。できあがった画像は、特定の 16 色を含む画像パレットを持つようになります。画像パレットを編集して、それらの色を自由に変更することができます。詳細については、画像のパレットを操作するを参照してください。
256 色(8 ビット)
色数を 256 色 (8 ビット) に減らす場合、Web セーフ パレットを選択することで、画像を見るために使用される Web ブラウザやモニターの種類にかかわらず、期待されたとおりに画像が表示されるようにすることができます。画像がカラーの場合、256 色 (8 ビット) にしか変換することはできません。画像をグレースケール (8 ビット) に変換する方法の詳細については、8 ビット グレースケール画像を作成するにはを参照してください。
グレースケール(8 ビット)
カラー画像を最大で 256 のグレーの陰影で構成されるグレースケール (8 ビット) に変換することもできます。
32K 色と 64K 色(24 ビット)
24 ビット画像で使用されている色を減らす場合は、32K 色か 64K 色に減色します。古いモニターの場合、32K 色または 64K 色の画像のほうが、True Color (24 ビット) の画像より高いリフレッシュ レートで表示することができます。
画像を選択した色数に減色する
使用する色の数を指定して、ある画像で使用される色数を減らすことができます。色数を指定すると、Corel PaintShop Pro は、画像を適切な色数に変換します。たとえば、16 色以下を指定すると、その画像は 4 ビット画像として保存されます。17 色から 256 色までの間を指定すると、8 ビット画像として保存されます。GIF などのファイル形式で画像を保存する場合、画像が持つ色数に応じてファイル圧縮がなされるので、色数を指定すると圧縮に有利になります。たとえば、256 色の画像を 100 色に減色した場合、どちらも 8 ビット画像であることには変わりありませんが、ファイルのサイズはより小さくなります。その分、ファイルのダウンロードに要する時間も短くなります。
画像を 2 色に減色するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [減色] > [2 色パレット] を選択します。
2 [パレットの構成] グループ ボックスでは、色数の変更に使用するカラー チャネルを次の中から選択します。
多くの場合は [グレー レベル] オプションが最適な選択です。ただし、大部分が 1 つの色で構成された画像の場合は、その色に近いカラー チャネルを選択した方がよい結果につながる場合があります。
3 [減色方式] グループ ボックスでは、使用する減色方式を選択します。
減色方式の詳細については、減色方式を理解するを参照してください。
4 [パレットの重視] グループ ボックスでは、以下のオプションを選択します。
[重視する] — パレットを重視する場合、ディザリングが少なく、より鮮明な輪郭を持った画像が生成されます。
[重視しない] - パレットを重視しない場合、ディザリングが多く、より柔らかい輪郭を持った画像が生成されます。
注意:ディザリングとは、使用できない色やグレーを表現するために、隣接するピクセル同士に異なる色を配置する処理のことです。
5 [OK] をクリックします。
[調整] > [明るさとコントラスト] > [しきい値] を選択して、白黒の画像を作成することもできます。このコマンドは色数を変更するものではありません。詳細については、写真のピクセルを白黒に変換するには を参照してください。
画像を 16 色に減色するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [減色] > [16 色パレット] を選択します。
2 [パレット] グループ ボックスでは、使用するパレット オプションを選択します。
パレット オプションの設定の詳細については、画像のパレットを操作するを参照してください。
3 [減色方式] グループ ボックスでは、使用する減色方式を選択します。
減色方式の詳細については、減色方式を理解するを参照してください。
注意:[パレット] オプションは、Windows カラー パレットを選択した場合にのみ使用できます。
4 [オプション] グループ ボックスには、以下のチェック ボックスがあります。
[選択範囲内の色を強調] — 画像に選択範囲が作成されている場合に使用することができます。このチェック ボックスをチェックすると、入力した値に応じて選択範囲内の色が強調されます。
[誤差拡散量減少] - パレット オプションとして [最適化 (Median Cut)] または [最適化 (Octree)] が、減色方式として [誤差拡散法] が選択されている場合に使用することができます。このチェック ボックスをチェックすると、誤差を拡散する処理をより目立たなくすることができます。
5 [OK] をクリックします。
変換の際、特定の色の重要性を高めるには、あらかじめその色が含まれる部分を選択しておきます。
画像を 256 色に減色するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [減色] > [256 色パレット] を選択します。
2 [パレット] グループ ボックスでは、使用するパレット オプションを選択します。パレット オプションの設定の詳細については、画像のパレットを操作するを参照してください。
3 [減色方式] グループ ボックスでは、使用する減色方式を選択します。
減色方式の詳細については、減色方式を理解するを参照してください。
注意:[パターン] オプションは [標準/Web セーフ] カラー パレットを使用する場合にのみ選択することができます。
4 [オプション] グループ ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
[選択範囲内の色を強調] — 画像に選択範囲が作成されている場合に使用することができます。このチェック ボックスをチェックすると、入力した値に応じて選択範囲内の色が強調されます。
[Windows カラーを含める] — パレット オプションとして [最適化 (Median Cut)] または [最適化 (Octree)] が選択されている場合に使用できます。このチェック ボックスをチェックすると、Windows に用意されている 16 色の標準色を画像パレットに入れることができます。
[誤差拡散量減少] - パレット オプションとして [最適化 (Median Cut)] または [最適化 (Octree)] が、減色方式として [誤差拡散法] が選択されている場合に使用することができます。このチェック ボックスをチェックすると、誤差を拡散する処理をより目立たなくすることができます。
5 [OK] をクリックします。
変換の際、特定の色の重要性を高めるには、あらかじめその色が含まれる部分を選択しておきます。
8 ビット グレースケール画像を作成するには
編集ワークスペース 
[画像] > [グレースケール] を選択します。
画像を 32K 色または 64K 色に減色するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [減色] を選択して、次のいずれかを選択します。
[32,000 色 (8 ビット/チャネル)] — 色数を 32,000 に減らします。
[64,000 色 (8 ビット/チャネル)] — 色数を 64,000 に減らします。
2 [減色方式] グループ ボックスでは、使用する減色方式を選択します。
減色方式の詳細については、減色方式を理解するを参照してください。
3 [OK] をクリックします。
画像を選択した色数に減色するには
編集ワークスペース 
1 [画像] > [減色] > [X 色 (4/8 ビット)] を選択します。
2 [色数] コントロールに、色数 (2 から 256) を入力/設定します。
3 [パレット] グループ ボックスでは、パレット オプションを選択します。
パレット オプションの設定の詳細については、画像のパレットを操作するを参照してください。
4 [減色方式] グループ ボックスでは、使用する減色方式を選択します。
減色方式の詳細については、減色方式を理解するを参照してください。
5 [オプション] グループ ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
[選択範囲内の色を強調] — 画像に選択範囲が作成されている場合に使用できます。このチェック ボックスをチェックすると、入力した値に応じて選択範囲内の色がより多くパレットに入ります。
[Windows カラーを含める] — パレット オプションとして [最適化 (Median Cut)] または [最適化 (Octree)] が選択されている場合に使用できます。このチェック ボックスをチェックすると、Windows に用意されている 16 色の標準色を画像パレットに入れることができます。
[誤差拡散量減少] - パレット オプションとして [最適化 (Median Cut)] または [最適化 (Octree)] が、減色方式として [誤差拡散法] が選択されている場合に使用することができます。このチェック ボックスをチェックすると、誤差を拡散する処理をより目立たなくすることができます。
6 [OK] をクリックします。
変換の際、特定の色の重要性を高めるには、あらかじめその色が含まれる部分を選択しておきます。